訪問マッサージへの想い

 私事ですが、私には産まれた時から病気で元気には動けない子供がおりました。

 

 他の子が元気に飛び回っているのを横目に、何処へ行くのもベビーカーという名の車椅子で移動しておりました。

 大人の要介護の方ほど体重も重くないですが、大変でした。

 

特に記憶に残ってるのは、雨の日バスでの通院です。

 傘を小脇に抱え、子供を片手で抱っこし、ベビーカーを折りたたみ、財布からバス代を出します。子供、ベビーカー、傘、バス代を持ち、ステップを登りバス代を払います。

 

 ある雨の時、その一連の流れを遂行しようと頑張っていたら、あまりに大変そうに見えたのか、80歳を優に越えた女性の方から、「傘持ちましょうか?お手伝いしますよ。」と言われ、とても感動して元気が湧いてきたのを憶えています。

 

 介護の方やご家族は何処へ行くのも一苦労です。

身を持って経験した私は動けない方へ、こちらからマッサージをお届けする、デリバリーサービスの様な”訪問マッサージ”で、お役に立ちたいと思うようになりました。

 

 子供の病気がほぼ治り一段落し、少し身軽になった現在、訪問マッサージを始めることにしました。

 

 小器用でもなく若くもありませんが、25年のマッサージ経験と粘り強さで、施術に臨ませていただきます。

 

よろしくお願い致します。